相続が発生したら土地や預金、株、借金などの遺産を調査すべき3つの理由

「わざわざ遺産を調査する必要なんてあるの?」

相続が発生したらやることは沢山、山積みですよね。そんな中、遺産を調査する必要なんてあるのか疑問に思う方も多いと思います。
それでも遺産を調査することをおすすめします。なぜなら遺産を調査するとメリットが沢山あるからなんです。

そこでこちらでは、遺産の調査が必要な理由をご説明します。

遺産の調査が必要な理由

遺産を調査すると多くのメリットがあります。そこで、私たちが遺産の調査が必要だと思う代表的な理由を3つ記載します。

理由1 相続を長期化・紛争化させないため

遺産を調査しないと「遺産を隠しているのではないか?」「もっと価値があるのではないか?」と相続人同士でトラブルになり、話し合いがまとまらず、相続手続きが長期化したり、紛争化する原因となってしまう恐れがあります。

相続人が1人であれば、遺産のことで他人にとやかく言われることはありません。しかし、相続人が複数いると遺産の中身や価値でトラブルになることは多いのです。それに、遺産の中身や価値が分からないと、せっかく相続人が集まったとしても何について話し合えばいいか分かりませんよね。

遺産分割協議をスムーズに行って相続が長期化・紛争化しないためにも、相続財産(遺産)の調査が必要なのです。

理由2 相続税が発生するか、しないか判断するため

遺産に何があるか分からないと遺産分割協議が出来ないばかりでなく、相続税が発生するのか、しないのかも分かりません。相続税は、自らが計算し、発生する人が進んで納付する必要がある税金です。税務署が自動的に「あなたは相続税が発生します」「あなたは相続税が発生しません」と教えてくれるわけではありません。

相続税を支払わなければいけないのに、支払っていない場合には後日催促や調査があります。そして相続税を払っていないことが分かると通常の相続税にペナルティー(加算や延滞税)加えられます。つまり、通常に納めたときよりもより多く税金を納付しなければならなくなるのです。このように、遺産の調査をしないと税金を多く支払うハメになるかもしれないのです。

理由3 遺産を多く受け取るため

理由はズバリそのまま「遺産を多く受け取るため」です。

ほとんどの方は出来るだけ多くの遺産を受け取りたいと思っているのではないでしょうか。亡くなった方の遺産を有効に活用したいと思うのは正直なところでしょう。

しかし「どこに」、「どんな」遺産があるか分からないと遺産は受け取れません。手続き先が分からなければ必要な書類も分かりませんし、ましてやどこに行けばいいのかも分かりません。遺産がある機関が「ここに遺産が残ってますよ」と教えてはくれません。自分たちで調査しないといけないのです。少しでも多く遺産を受け取りたいなら相続財産の調査は必要です。もしかしたら、どこかに眠ったままの遺産があるかもしれませんよ。

まとめ

どうでしょうか?遺産を調査するだけで、争いになることを未然に防止出来たり、相続税のことで悩む必要がなくなります。それに加えてもしかしたら、知らなかった遺産を発見できるかもしれないのです。このようなメリットが遺産の調査にはあります。少し手間に思うかもしれませんが是非調査をして相続手続きをスムーズに進めましょう。