遺産の預貯金を漏れなく相続するための調査方法3ステップ

「どこの銀行に預金があるか分からない、、、」

家族であっても、どこの銀行にお金を貯めているか詳しくは分からないですよね。
お金のことを家族で話し合う機会も少ないと思います。
せっかく残してくれたお金なので、相続して大切に使いたいと思っているはずです。

そこでこちらでは、遺産の預金がどこにあるのか出来るだけ正確に調べる方法をご紹介します。

ステップ1 自宅・貸金庫を調査

通帳、キャッシュカードを探す

預貯金の調査で一番発見したいのは、通帳とキャッシュカードです。それらを保管している可能性が高いのは自宅なので、まずは自宅から探します。通帳はタンスや金庫、引き出しなどにまとめて保管している可能性がありますので、一つ一つ調べます。また、キャッシュカードはお財布にしまっている可能性が高いのでお財布の中身もチェックします。自宅で発見できないときは、貸金庫に保管している可能性もあります。

税理士に聞く

生前に税理士と付き合いがあり、名前を聞いたことがある場合はその税理士に税務申告を頼んでいたかもしれません。もし税務申告を依頼していたならその税理士が預貯金の情報を知っている可能性がありますので、連絡をしてみまょう。

ステップ2 銀行で調査

残高証明書を取る

残高証明書とは、指定した時点での口座残高を証明する書面のことです。自宅を探した後は、銀行に行ってこの残高証明書を取ります。通帳やキャッシュカードが見つかった銀行だけでなく、利用していそうな最寄りの金融機関も調べてもいいかもしれません。
またゆうちょ銀行はとくに利用されている方が多いので確認するのもいいでしょう。

一般的な必要書類は以下の通りです。

  • 被相続人が亡くなられたことが確認できる戸籍謄本
  • 相続人であることがわかる戸籍謄本
  • 手続きをする方の実印および印鑑証明書(発行後6ヵ月以内のもの)

残高証明書は窓口で即日発行されるのではなく、1~2週間ほどで送付されてきます。
もし、残高証明書の取り方が分からない時は窓口の方に「残高証明書が欲しいこと、そして本人でなく相続人であること」を伝えれば、教えてくれます。

残高証明書の一例を下記に掲載します。

預金残高証明書

場合によっては取引明細書も取る

取引明細書とは、一定の期間(●年●月●日~●年●月●日)の出金や入金などの取引内容を記載した書面のことです。ほとんどの場合は取引明細書までは不要ですが、例えば聞いていた残高よりあまりにも少ない金額だった時や誰かが使い込みをしていたのではと疑うような状況の場合には取得するといいでしょう。

取引明細書の一例を下記に掲載します。

取引明細書

ステップ3 ネット銀行の調査

ネット銀行でも残高証明書が取れる

最近、銀行もネット銀行を利用する方が多くなっているのではないでしょうか。ネット銀行だと、実店舗が無いので残高証明書が取れないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、ネット銀行であっても残高証明書は取得できます。亡くなった方のIDやパスワードを知っているのであれば、ログインし残高が確認できますが、オススメは出来ません。ではどうするのでしょう?

残高証明書は基本、郵送で取る

それは電話で残高証明書の申込用紙を取り寄せるのです。
取り寄せた申込用紙に必要事項を記入し一般的な必要書類である以下を同封します。

  • 被相続人が亡くなられたことが確認できる戸籍謄本
  • 相続人であることがわかる戸籍謄本
  • 手続きをする方の実印および印鑑証明書(発行後6ヵ月以内のもの)

ネット銀行ではありますが、今のところ残高証明書はネットで発行できません。

まとめ

預貯金口座は、住んでいた家や職場の最寄り駅にある金融機関に作られていることがほとんどです。最近、金融機関は住所から離れていたり、関係の無い支店に預貯金口座を作成させてくれません。そのため、預貯金口座を作成しているとすれば住んでいた家や職場の最寄り駅にある金融機関の可能性がとても高いのでそちらを中心に調べましょう。