遺産の株を確実に調査するための3つのステップ

「遺産に株があるけどどうすればいいんだろう?」

株は大きな価値がある遺産の一つなので出来るだけ漏れがないように、そしてスムーズに相続したいですよね。

そこでこちらでは、株を正確に相続するための方法をご説明します。

ステップ1 自宅・貸金庫を調査

取引報告書や運用報告書を探す

株を調査するために重要になるのが証券会社から送られてくる取引報告書や運用報告書です。これらの書類は定期的に自宅に送られてきますので、自宅に保管されている可能性が高いです。なので、まずは自宅から探します。また、昔は株は株券が発行されていました。株券がタンスや金庫、引き出しなどにまとめて保管している可能性がありますので、一つ一つ調べます。なお、書類の名称は取引している会社によって若干異なります。

一例として、株取引をした時の報告書を掲載します。

取引報告書

税理士に聞く

生前に税理士と付き合いがあり、名前を聞いたことがある場合はその税理士に税務申告を頼んでいたかもしれません。もし税務申告を依頼していたならその税理士が株の情報を知っている可能性がありますので、連絡をしてみまょう。

ステップ2 証券会社で調査

取引残高報告書を取る

取引残高報告書とは、指定した時点での預り残高を証明する書面のことです。自宅を探しても株の取引に関する書類が見つからない時は、証券会社に請求します。なお、書類の名称は取引している会社によって若干異なります。

一例として、取引残高報告書を掲載します。

取引残高報告書1

取引残高報告書2

一般的な必要書類

  • 被相続人が亡くなられたことが確認できる戸籍謄本
  • 相続人であることがわかる戸籍謄本
  • 手続きをする方の実印および印鑑証明書(発行後6ヵ月以内のもの)

取引残高証明書は窓口で即日発行されるのではなく、1~2週間ほどで送付されてきます。
もし、取引残高証明書の取り方が分からない時は窓口の方に「取引残高証明書が欲しいこと、そして本人でなく相続人であること」を伝えれば、教えてくれます。

ステップ3 ネット証券の調査

ネット証券でも取引残高証明書が取れる

最近、ネット証券を利用する方が多くなっているのではないでしょうか。ネット証券だと、実店舗が無いので取引残高証明書が取れないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、ネット証券であっても取引残高証明書は取得できます。亡くなった方のIDやパスワードを知っているのであれば、ログインし残高が確認できますがオススメは出来ません。ではどうするのでしょう?

取引残高証明書は基本、郵送で取る

それは電話で取引残高証明書の申込用紙を取り寄せるのです。
取り寄せた申込用紙に必要事項を記入し一般的な必要書類である以下を同封します。

  • 被相続人が亡くなられたことが確認できる戸籍謄本
  • 相続人であることがわかる戸籍謄本
  • 手続きをする方の実印および印鑑証明書(発行後6ヵ月以内のもの)

まとめ

株の調査の方法は、資料を探す→対象となる手続き先に連絡する→必要な書類を持っていく→残高証明書を取得するという、預貯金の調査の方法とほとんど同じ流れとなります。調査を正確にして確実に株を相続しましょう。