相続で必要になる戸籍などの書類の集め方
「戸籍ってどうやって集めるんだろう?」
相続があったら必要になる戸籍。日常的に取ったりしてませんよね。
できることなら二度手間、三度手間にならないように戸籍を集めたいものです。
そこでこちらでは、出来るだけスムーズに戸籍を集める方法をご紹介します。
戸籍の集め方は2パターン
相続が発生すると必ず必要になる戸籍。こちらでは「出生から死亡までの戸籍」の具体的な集め方をご説明いたします。方法としては「窓口申請」と「郵送申請」の2パターンありますので、以下詳しく解説いたします。
窓口申請の場合
窓口で戸籍を集める場合の方法を5つのステップに分けてご説明します。
ステップ1 窓口で戸籍を取るための事前準備
まずは以下の2点を用意してから役所に行きます。
- ご自身の身分証明書(運転免許証や保険証など)
- 現金(戸籍は1通450円、改製原戸籍は1通750円)
ステップ2 市区町村の市民課に行く
必要なものを用意したら亡くなった方の本籍がある市区町村の市民課に行ってください。ご自身の本籍地ではなく、亡くなった方の本籍がある市区町村ですので気を付けてください。
ステップ3 申請用紙に記入
市民課の近くに戸籍の申請用紙が用意されています。そちらに、氏名、住所等の必要事項を記入し、最後に余白に「出生から死亡までの戸籍すべてが必要」と記載してください。
申請用紙を提出する時に、身分証明書の提示を求められますので用意しておいてください。
ステップ4 戸籍担当者への確認
交付された戸籍を受け取る際に「出生から死亡までの戸籍すべて揃ってますか?」と戸籍担当者に聞いてください。もし揃っていれば、そこで終わりです。
しかし、揃わない場合が多いと思います。その時は、戸籍担当者に「転籍先はどこに書いてありますか?」と聞いてみてください。そうすれば、次に取らなければいけない戸籍の取得場所を教えてくれます。
ステップ5 ステップ1~4を繰り返す
ステップ1~4を繰り返していけば、出生から死亡までの戸籍を揃えることが出来ます。もし、遠方に戸籍がある場合は、郵送でも申請出来ますので必ずしも出向く必要がありません。
郵送申請の場合
郵送で戸籍を集める場合の方法を4つのステップに分けてご説明します。
ステップ1 郵送で戸籍を取るための事前準備
戸籍を郵送申請する際は、遠方まで行かなくていい分、事前の準備が必要です。
まずは以下の3点を用意します。
- 小為替の用意(1000円分を3枚)
- 封筒(送付用と返信用)と切手を用意
- 身分証明書(運転免許証や保険証など)のコピーの用意
小為替は郵便局で買えます。小為替の発行には1枚100円の手数料が掛かります。
ステップ2 戸籍の申請用紙のダウンロード
戸籍の申請用紙をダウンロードし作成します。
申請用紙は各市区町村のホームページに雛形が用意されていますので、そちらを利用します。申請用紙には必要事項を記入します。そして最後に、申請用紙の余白に「御庁で取得出来るA(亡くなった方の名前)の戸籍すべてが必要」と記載してください。
ステップ3 郵送物を封筒につめる
ステップ1、2で用意した以下の書類を市区町村に郵送します。
- 小為替
- 返信用封筒
- 身分証明書の写し
- 申請用紙
※ 申請する方と亡くなった方の関係を証明する書類が必要になる場合もあります。
※ 急ぎの場合は、レターパックライトや速達にします。
ステップ4 ステップ1~3を繰り返す
ステップ1~3を繰り返すと、遠方の戸籍でさえも、わざわざ市区町村に行かずに揃えることは可能です。ただ、事前の準備が面倒だったり、郵送した書類に不足があると、再提出を求められ時間と手間が掛かります。ですので、急いでいる場合は注意深く手続きを進める必要があります。
まとめ
出生から死亡までの戸籍を集める際は、私たちも窓口請求と郵送請求の両方で戸籍を集めます。事前準備の手間や役所へ足を運ぶ手間などもあり大変ですが、戸籍を集めることは避けては通れない手続きなので1つ1つ集めましょう。