相続が発生したらするべき生命保険請求の手続きの流れ
「生命保険の請求ってどうすればいいんだろう?」
相続が起こると、結構まとまったお金が必要になりますよね。生命保険でその費用を賄いたいって思う方も多いと思います。
この記事ではスムーズに生命保険の手続きが進むようにその流れをご説明します。
まずは、どの立場の人が亡くなったのか確認する
保険契約には、以下の3つの立場があります。まずはその立場を確認しましょう。
-
- 保険契約者
- 保険料を支払う義務がある人
-
- 被保険者
- 生命保険の対象として保険がかけられている人。この人が亡くなったら生命保険を請求できる。
-
- 保険金受取人
- 生命保険金を受け取る人
生命保険請求の手続きの流れ
生命保険請求の流れを以下の事例をもと1~8の項目に分けてご説明します。
事例
- 生命保険の被保険者である夫が死亡
- 相続人は妻、子供2名の合計3名
- 保険受取人には妻が指定されている
- 妻が保険受取人として保険会社に死亡保険金の支払いを請求する
生命保険契約の被保険者(夫)が死亡して、保険金受取人(妻)が保険会社に対して死亡保険金の支払いを請求するケースです。
1 保険証券の用意
まずは、お手元に証券番号がわかる保険証券を用意しましょう。ご準備いただくとスムーズに手続きが進みます。
2 保険会社への連絡
保険受取人(妻)から保険会社に連絡します。その際、保険会社に聞かれることは以下のようなことです。焦らないように、事前に確認してから保険会社に連絡しましょう。
- 保険証券の番号
- 死亡された方の名前
- 死亡された日
- 死亡された原因(事故や病気など)
- 受取人の名前や連絡先
- 死亡される前の入院や手術の有無など
3 必要書類の受取
保険会社から保険金請求に必要な請求書や必要書類の案内が郵送で送られてきます。
4 必要書類の収集
必要書類の案内書には、生命保険請求の手続きをするのにどのような書類が必要かが記載されています。あなたの内容にあった書類を揃えていきます。だいたいが以下ような書類です。
- 保険証券
- 死亡保険金請求書
- 保険金受取人の本人確認書類
- 保険金受取人の印鑑証明書
- 被保険者の本人確認書類
- 事故状況報告書(事故の場合)
- 死亡診断書(または死体検案書)
- 交通事故証明書(交通事故で警察へ届出がある場合)
- その他保険会社が指定する書類など
5 必要事項の記入
案内に沿って保険受取人(妻)死亡保険金請求書に必要事項を記入していきます。
6 保険会社へ必要書類の提出
死亡保険金請求書の記入が終わり、必要な書類がすべて揃ったら、返信用封筒が同封されていたと思うので、そちらにすべての書類を入れて送付してください。
7 保険金の振込
送付した書類を保険会社がチェックして,問題なければ保険金が送金処理されます。
8 完了書類の受領
生命保険金の送金が終わると、後日支払金額などの明細書が保険会社から送られてきますので、必ず目を通し、金額などに間違いがないか確認します。
まとめ
いかがでしたか?生命保険請求のイメージは付きましたでしょうか?
生命保険の請求は、預金の相続手続きと比べても現金化されるのが早い手続きです。必要な書類が揃っていれば比較的スムーズにお金が支払われます。出来るだけ早めに現金を用意したいと思っている方は、生命保険請求から行うといいかもしれません。