不動産の相続登記を自分でやることに向いてる人、向いてない人

「相続登記って自分でできるの?」

相続が起こると色々とお金が掛かりますよね。

自分で出来ることは自分でやって、費用を節約したい思っているはずです。相続登記も自分で出来るなら、自分でやって司法書士の費用を節約したいですよね。

今回は、相続登記を自分でやることに向いている人と、向いていない人をご紹介したいと思います。

そもそも相続登記簡単に自分で出来るの

まずはじめに、そもそも相続登記は簡単に自分で出来るのか?ということです。

最近では法務局のホームページでも相続登記申請書のひな形や必要書類が紹介されています。またインターネットで「相続登記 自分で」と検索をすれば「相続登記のやり方」はいくらでも出てきます。

そのため「相続登記は簡単に自分で出来ますか?」と質問されれば、私は「自分で出来ます。」と答えてます。しかし続けて「ただし、簡単とは限りませんよ」と答えます。

相続に関する問題は一人一人異なります。相続人が一人であったり、戸籍が少なかったりと複雑ではないケースであれば、ご自身でも相続登記は出来るでしょう。

しかし相続人が多いときや内容が複雑なとき、そもそも自分で法律を調べる時間が無いときは、相続登記を自分ですることは出来ません。そのため「相続登記は自分では出来ますが、簡単に出来るとは限らない」のです。

相続登記を自分でやることに向いている人

向いている人はこのような方

  • 平日に相続の事務作業で時間を使える方
  • 法律についての勉強ができる方
  • はじめてのことであっても、自分で調べてできる
  • 費用を抑えるために、時間や手間をかけられる方
  • 相続税が発生しない方
  • 自分に必要な情報を取捨選択できる方

平日に時間を取れること

相続登記の手続きの多くは役所や法務局とのやり取りになりますので、平日に事務作業をする必要があります。そのため、平日仕事を休んだり、時間を使えない方は自分で相続登記をすることは難しいかもしれません。

しかし、休みに融通がつく方や家族内で手伝ってくれる方がいる場合は、自分でも手続きが進められるでしょう。また役所によっては、休日窓口が月に何回か開いている場合があります。その休日窓口を上手く利用すれば、土日しか休みがない方でも、作業を進めることができると思います。

また、法務局で相談をする方法として、窓口相談と電話相談があります。今のところ、どちらも土日は休みですが、電話相談でしたら仕事を休まずに利用することもできるでしょう。ただ電話相談だと、一般的な相談になるので、少し具体的に相談したい方は窓口相談を利用することになります。

法律を勉強できること

相続登記を自分でするには、「民法」と「不動産登記法」の知識が不可欠です。だからといって六法全書を買い、一から勉強する必要はありません。

例えば、アマゾンなどで「相続登記のやり方」が書かれている本が3000円程度で買えます。それを読みながら自分に必要な知識を勉強をします。通勤時間や休憩時間に勉強ができれば、自分で相続登記をすることができるでしょう。

勉強をすることは大変かもしれませんが、「せっかくなどで勉強してみよう!」という方には是非やってみて下さい。

必要な情報を取捨選択できること

インターネットはとても便利で情報に溢れています。しかしその分、情報は正しいのか?誰が書いているのか?など、情報を選択する必要性が求められます。もしかしたら一般の方が書いた自分の体験談の可能性もあるからです。

国や役所、専門家からの情報を上手くキャッチして、情報を選択できる方は相続登記を自分でやってみるのも手です。

もし以上のような条件に当てはまらなければ、司法書士に相談することをオススメします。

相続登記を自分でやることに向いてない人

依頼した方がいい人はこのような方

  • 平日に仕事を休めない方・時間を作れない方
  • 自分の仕事に集中したい方
  • 相続のために法律を一から勉強したくない方
  • 費用よりも、自分で手続きをする手間の方が負担になると考える方
  • 相続税を申告する必要がある方
  • 自分に必要な情報を取捨選択する自信がない方

報酬とリスクや手間を天秤にかけてみる

相続登記を自分でやると司法書士への報酬、数万円が節約出来ます。しかし平日仕事を休んだことで、「契約が取れなかった」、「仕事が滞ってしまった」、「お客さんに迷惑をかけた」と自分の本業に影響が出てしまうリスクがあります。

また本業への影響のリスクのほかにも、法律を一から勉強する手間や戸籍や証明書を役所から取り寄せる手間、法務局に相談する手間もありますので司法書士に支払う報酬と、自分の本業に影響が出てしまうリスクや手間を天秤にかけてあなたにとってどちらがいいのか考えて決めるべきでしょう。

相続税が発生する可能性がある方は注意

また、遺産に不動産があると相続税が発生する可能性が高くなります。遺産分割の方法や遺産分割協議書の書き方を間違うと、必要以上に相続税を納付しなければいけなくなるかもしれません。

相続税が発生する可能性が高い方は、相続登記を自分でやらずにまずは司法書士に相談をしてみることをオススメします。

まとめ

相続登記は自分で出来ます。

一般的に、平日に時間を使えない方は自分で相続登記をすることは難しいと言われてますが、役所の休日窓口を利用するなど、工夫をすれば出来なくはありません。ただ、その分、事務作業や勉強は大変ではあります。

自分で相続登記するか、しないかについては、費用の節約という点以外に仕事や家庭、子育てへの影響も考えて判断した方がいいでしょう。

時間がない、手間をかけたくないという方のために、当事務所ではサポートプランをご用意しています。

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